ハッタンドは、日本の栃木県日光の山々に位置しています。杉、水、そして周囲の風景における日々の暮らしとともに、同社の歴史は築かれてきました。
創業当時、日光の山々で採集された杉の葉は、乾燥され、粉末に挽かれました。その作業に使われた機械は、今なおハッタンドの工房のすぐ裏を流れる歴史ある二宮用水から水を引いた水車によって動かされていました。この地域を流れる水は、やがてハッタンドの伝統的な香の製造において重要な役割を果たすことになる杉粉の製造に力を与えていました。
水車はもう使われていませんが、水は今も製造工程に欠かせない要素です。現在、ハッタンドでは日光の地下水を杉をはじめとする粉末原料と混ぜ合わせ、その混合物を一つひとつの香に丁寧に成形しています。手法は時代とともに変化しましたが、この土地との結びつきは変わらず受け継がれています。
ハッタンドにとって、香は単なる製品ではなく、日々の暮らしの一部です。一本の香に火を灯し、煙が静かに立ち上る。その短いひととき、私たちは、目の前にある仕事や、それまでの歩み、そして何かが生み出されるまでの思いのこもった手仕事を振り返るための、心のゆとりを見出すことができます。
日光の山々で育ち、日光の水に導かれ、日光で作られた香。