ジャン=クロード・エレナはフランスの調香師であり、作家でもあります。グラースで生まれ、父の跡を継ぐように、16歳でアントワーヌ・シリス社に弟子入りし、その後ジュネーブのジボダン調香学校で学びました。エドモン・ルドニツカの影響を受け、控えめさと精密さを特徴とする、ミニマリスト的な香水づくりの手法を確立しました。
2004年から2016年までエレナはエルメスのハウス調香師を務め、「テール・エルメス」「アン・ジャルダン・シュール・ニール」、エルメスンス・コレクションなど手がけました。また、ヴァン クリーフ& アルペル、ブルガリ、カルティエ、フレデリック・マールなどとも仕事をしました。2019年にはル・クーヴァンのクリエイティブ・ディレクターに就任しました。
エレナは著書の中で、香水調合の経験を語るとともに、この分野の歴史、原料、思想を探求しています。主な著作にはPerfume: The Alchemy of Scent、The Diary of a Nose、Atlas of Perfumed Botany、Atlas of Botanical Fragranceなどがあります。また、歴史的な香水と現代の香水を保存するために1990年に設立された香水アーカイブ、ヴェルサイユのオソテークの設立にも携わりました。
写真© Pierre Mouton